堂ヶ島天窓洞

堂ヶ島最大の魅力である天窓洞は、白い凝灰岩(安山岩質)からできており、

低い半島状をなしていて、その地下は蜂の巣のように海蝕トンネルがあけられている。

この洞の入口は、外洋(駿河湾に面して)二門(南口と西口)、さらに一つの入口(東口)が山の手側の国道に向かって開き、そこに小さな浜(礫)をつくっている。

洞の内部は大体左右こ本の横穴に分けられ、このこ本が又井の字状に連結され、すべて満々たる海水をたたえている。

右方の洞窟は幅も広く、長さ147メートルに達し、中央は天井が丸く抜け落ち天窓をなし、洞内を明るくしているため船が自由に航行できる。

また、この洞内には鎌倉洞と呼ばれる穴があり、伝説によれば、この洞は鎌倉まで続いていると言われている。

頼朝が追手に追われた時、丁度干潮でこの穴に隠れた。この様子を見た蜘蛛がその入口に巣を張ったため、

追手はこの穴に人の隠れた様子なしとみて、頼朝は難を逃れ、そして急遽鎌倉宛の密書をしたため、底しれぬ洞の奥に向かって投げ入れたと伝えられている。

今でもこの洞は、頼朝公の伝説を秘めたまま夜光虫の栖となっている。


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